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オフロードバイクのメンテナンス

オフロードバイクのメンテナンスについて説明します。

徹底的にAIキャンセル

・DR-Z400SのAIキャンセルを徹底的に行う


以前簡易AIキャンセルを行いましたが、謎の水が溜まるという事象が発生しました。

その後、試しにAIありで走ってみたところ、スロットルレスポンスが悪いです。

低回転からがばっと開けたときが一番ひどいですね。

やっぱAIかな~と思い、もう一度簡易キャンセルすると、見事にレスポンスが改善しました。


排気バルブ直後にAIS経路があるため排圧の損失が起きて流速が落ち、燃焼室から綺麗に排気しきれないのか。

もしくは、バルブオーバーラップ時に排気側からも新気が入ってしまっているのか。

原因は不明ですが、再現性もあり症状も顕著であるため、徹底的にAIキャンセルを行います。

AISの仕組み等の解説は簡易AIキャンセルをご覧ください。


今回使用する部品です。

ヤフオク DR-Z用AIキャンセルプレート 800円

SUZUKI ガスケツト、セカンドエアパイプ(18441-45C01) 162円

YAMAHA プラグ・ブラインド(16G-13569-00)137円

YAMAHA クリップ(90467-10039)58円

徹底的にAIキャンセル

YAMAHAの純正部品は何に使うかと言うと、キャブレター側の負圧検知穴を塞ぐために使います。

色々探し、やっと流用できそうな部品が見つかりました。

徹底的にAIキャンセル

作業前のエンジン左側です。

徹底的にAIキャンセル

撤去するAIS(二次エア還元装置)です。

徹底的にAIキャンセル

まず、シート、シュラウド、タンクを外します。

徹底的にAIキャンセル

ラジエターファンを外します。

右下のボルトは工具を入れるクリアランスがほとんどありません。

ラジエター前のプラの導風板を外し、ラジエター固定ボルトを外すと若干動くようになるので、10mmのメガネで外します。

徹底的にAIキャンセル

AISの排気側ポートです。ボルト2本で外します。ここもクリアランスがないので、L字レンチで何とかします。

徹底的にAIキャンセル

外れました。綺麗に清掃します。

徹底的にAIキャンセル

キャンセルプレートとガスケットを取り付けます。

高温になる場所ですので、かじり防止でボルトにアルミグリスを塗りました。

徹底的にAIキャンセル

さて、キャブレター側の穴を塞ぎます。

ここもクリアランスが全然無くて辛いです…。

まずホースを引っ張って外します。

徹底的にAIキャンセル

見にくいですが、YAMAHA製のゴムキャップを装着しました。

クランプは場所的に無理そうなので諦めました。

負圧が発生する場所なので外れる方向には動かないですし、純正ホースもクランプされていないので、問題無いでしょう。

あと私のDR-Zは初期型なので関係ないですが、後期は負圧コックだと思いますので、コックにだけ渡すか、諦めてPRIで使うか、もう少し考える必要があるでしょうね。

徹底的にAIキャンセル

外したAIS。持ってみると結構重いです。

徹底的にAIキャンセル

タンクやシュラウドを元に戻して完成です。

徹底的にAIキャンセル

いや~スッキリしましたね。素敵です。

これで軽量化とスロットルレスポンスを両立できます。

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