オフロードバイク入門サイト

オフロードバイクのメンテナンス

オフロードバイクのメンテナンスについて説明します。

簡易AIキャンセル

・DR-Z400Sの簡易AIキャンセル


DELTAのトルクヘッドパイプに変えてから、アフターファイヤーが頻発するようになりました。

エンブレ時に威勢よくパンッ!と鳴るのは、乗ってるほうもビックリするし、周りにも迷惑です。


DELTAのトルクヘッドパイプは管長が大幅に短くなっており、純正より高温になります。

アフターファイヤーは未燃焼ガスと酸素と熱の反応なので、より起きやすくなるわけです。

キャブセッティングは若干濃い目にしており、どうも二次エア還元装置(通称AI)が本格的に悪さをしているようです。

取り去ると車検時に指摘される事例があり、そのままにしようと思っていたのですが、今回簡易的にキャンセルします。


さて、DR-Zの二次エア還元装置がどうなっているか見ていきます。

サービスマニュアルの図が以下です。

キャブレターからの負圧を検知すると、二次エアクリーナから新鮮なエアを排気バルブ直後に注入し、未燃焼ガスの爆発を促します。

ようは生ガスの大気放出を減らす環境対策装置なのですが、同時にアフターファイヤー誘発装置とも言えます。

純正マフラーはこの場合の消音も工夫されており、ポン!レベルで済むのですが、社外マフラーではパンッ!となります。

この動作を止める一番簡単な方法は、二次エアクリーナの取込口をふさいで、エアを取り込ませなくすることです。

簡易AIキャンセル

どうふさぐかですが、ネットではM10ボルトを突っ込むという方法が有名なのですが、もう少しスマートにいってみます。

こんなものを買いました。イスの脚につけるカバーです。

ヨドバシ.comでなんと36円でした、しかも送料無料。これだけ買ったのですが、ちゃんとゆうパックで翌日届きました。すごい…。

簡易AIキャンセル

内径12.7mmで、ピッタリいくはずです。

簡易AIキャンセル

これが二次エアクリーナです。特にガード類を外さなくても、引っ張れば出てきます。

簡易AIキャンセル

奇跡のようにピッタリ(笑) 最初は少しキツいくらいの、まさにピッタリな感じです。

この姿、なぜか笑えてきます(笑)

簡易AIキャンセル

そして何の問題も無く収まります。

簡易AIキャンセル

試走しましたが、アフターファイヤーは発生しませんでした。

いつもなら発生しそうなシチュエーションを作り、わざとエンブレやアクセルオフばかりやってみましたが、全然発生しません。

成功ですね。

以上、36円の簡易AIキャンセルでした。


[後日談]

その後、ガレージにDR-Zを停めると、謎の水滴が垂れる様になりました。

走行直後に何滴か垂れるようで、その後は収まります。

クーラントかなと思いティッシュで拭いても緑色ではなく、特有の匂いもしません。

位置的にあの36円の蓋をしたところが怪しい…。おそるおそる蓋を取ると…。

ぎゃー!!!

簡易AIキャンセル

なんじゃこりゃー!

茶色の液体が溜まっていました。

匂いをかいでも、ごくわずかにガソリン臭がする程度です。粘度も低く、おそらく水のような気がします。

茶色いのはサビだろうか…。

AISには3つのホースが繋がっています。接続元はエキパイ根元、キャブレターのスロットルバルブ付近、大気です。

液体が入ってくる経路なんて無いのだけれど…。

今回大気側を塞いでおり、走行直後に垂れてくる事が分かっていますので、結露でしょうか??

とにかく要注意です。そのうちちゃんとAIキャンセルすることにします。

徹底的にAIキャンセルしました!


累計:
本日:
昨日: