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オフロードバイクのメンテナンス

オフロードバイクのメンテナンスについて説明します。

リヤブレーキの引きずり対処

・DR-Z400Sのリヤブレーキ引きずり対処


林道を走行中にリヤブレーキをかけたら、ペダルは放しているのに一瞬だけブレーキが遅れて解放されることがありました。

その時はあまり気にしなかったのですが、そのうち押し歩きでもキーキー音が鳴るようになりました。

リヤブレーキの引きずりのようですので、対処します。


さて、新品のピストンとシールキットです。

フロントは樹脂ピストンですが、リヤは全て鉄なので腐食すると引きずりやすいのかもしれないですね。

リヤブレーキの引きずり対処

ピストンの長さは31.2mmです。

リヤブレーキの引きずり対処

直径は27.1mmです。なぜ測るかというと、他車種のアルミピストンが流用可能という噂があり、今後のためです。

リヤブレーキの引きずり対処

今回はリヤホイールを外さずにキャリパーを外してみます。矢印がスライドピンのナットで、これを外します。12mmです。

リヤブレーキの引きずり対処

試行錯誤してやっと外れました。

隙間が無くて工具が入りにくく、なめそうになりました。スパナで延々少しずつ緩める必要があります。

ホイール外したほうが楽かもしれないですね。

リヤブレーキの引きずり対処

ブレーキペダルをひたすら踏み、油圧でピストンを出してしまいます。

上を向けてやればフルードの飛び散りも防ぐことができます。1ピストンは楽ですホントに。

古いシールです。見た目では劣化は分からないですね。

リヤブレーキの引きずり対処

シールを外したら、古い歯ブラシとパーツクリーナーで綺麗に掃除します。

黒いカスが少しだけありましたが、綺麗なものでした。

リヤブレーキの引きずり対処

新しいシールにシリコングリスを薄く塗り、セットします。

新しいピストンにもシリコングリスを塗り、垂直に奥まで押し込みます。

リヤブレーキの引きずり対処

キャリパーを取り付けます。

注射器でブレーキフルードをキャリパー側から押し込み、リザーバタンクまで出たら、通常と同じようにエア抜きします。

この手法なら昔は5分くらいでエア抜きできた覚えがあるのですが、今回は15分くらいかかりました。

リヤブレーキの引きずり対処

引きずりは解消されました。押し歩き時も静かです。


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