オフロードバイク入門サイト

オフロードバイクのメンテナンス

オフロードバイクのメンテナンスについて説明します。

コンパクトなヘッドライトリレーの作成取り付け

・DR-Z400Sにコンパクトなヘッドライトリレーを作成し取り付ける


DR-Z400Sにコンパクトなヘッドライトリレーを作成し取り付けます。

もう何度も取り上げているヘッドライトが暗い問題ですが、前回のユーザー車検で、リレー配線をつけた場合光量が176%アップという数字が出ました。

テスター屋さんでの実測値は以下です。いずれもハイビームです。

 XT250X用ヘッドライト H4(PHILIPS エクストリームヴィジョン 60/55W) リレー配線なし = 13,500カンデラ

 XT250X用ヘッドライト H4(PHILIPS エクストリームヴィジョン 60/55W) リレー配線あり = 23,800カンデラ


やはり数字で見てしまうと、明るくしたいものです。

しかし、リレー配線つけるとごちゃごちゃするし、故障ポイントが増える…。でも確実に光量は上がる…。

有名外資コンサルでマネージャをやっていた方の話で、「メリット/デメリットを考えるだけでは足りない。デメリットを最小化する方法まで考える。」というのを思い出しました。

分かりきっているデメリットを挙げるのは簡単なので、もう一歩進んで、デメリットの最小化を考えていきます。

配線がごちゃごちゃする件について、これはまずリレー配線キット自体をコンパクトに仕上げれば緩和できます。

次に、故障ポイントが増えるのは不可避です。でも、いざリレーが壊れた場合は、繋ぎ替えでバイパスできるようにすれば良いのです。

これは市販キットも間に噛ませるボルトオン設計なので自然にそうなってますが、ギボシやカプラが増えるとごちゃごちゃするので、コンパクトさとの矛盾が生まれます。

この構想を思いついた時、コンパクトさを優先させるため、バッテリーからリレーまで直結、リレーからH4カプラも直結を考えていました。

しかしこれではリレー故障時に対応できませんので、ギボシを必要最低限に使うことにします。


さて、材料です。昔買っていたエーモンのコンパクトリレーがあったので、それを使います。

銅線は1.25sqです。フューズは10Aとしました。

ユニバーサル基板とリレー単体で自作しようと思っていましたが、机上の計算で思ったよりコンパクトにならないことが分かり、それはボツとしました。

コンパクトなヘッドライトリレーの作成取り付け

このエーモンのコンパクトリレーは熱収縮チューブで中途半端な保護処理がされています。防水性は皆無です。

ハサミで取り除いてしまいました。

リレーが出てきます。SANYOU?どこのメーカーでしょうか。でもこの小ささで30A(常時20A)まで対応できるのはすごいです。

いわゆる車載リレーというやつですね。通常の電子パーツとしてはなかなか売っていません。

なお、1c接点のため白線がありますが、使わないので半田ごてで外してしまいます。

コンパクトなヘッドライトリレーの作成取り付け

必要なギボシを付け、リレー基板は自己融着テープでぐるぐる巻きにしました。

なかなかコンパクトになったと思います。これならヘッドライト裏に余裕で収まります。

コンパクトなヘッドライトリレーの作成取り付け

動作テストです。バイクに着けてから動かないとなっても効率が悪いので先にやります。

コンパクトなヘッドライトリレーの作成取り付け

実装していきます。バッテリーの上にちょうどヒューズが入るような隙間がありました。

コンパクトなヘッドライトリレーの作成取り付け

フレームに沿って這わせていきます。既存の配線と一緒に這わせると良いです。

走行中のバイクには色々な力がかかりますので、あまりきつく張るのはお勧めしません、たるまない程度に若干の余裕を持たせます。

コンパクトなヘッドライトリレーの作成取り付け

無事収まりました。点灯もOKです。

コンパクトなヘッドライトリレーの作成取り付け

暗いところでテストします。先に見える電灯以外に明かりはありません。

ロービームです。かなり明るくなっています。

コンパクトなヘッドライトリレーの作成取り付け

ハイビームです。こちらも明るいです。

コンパクトなヘッドライトリレーの作成取り付け

取り付けた後、往復500km程度のツーリングに出かけ、大雨にも遭遇しましたが問題ありませんでした。

この対処をもって、DR-Zのヘッドライトが暗い問題は完全解決と考えます。



累計:
本日:
昨日: