ステムベアリンググリスアップ
・DR-Z400Sのステムベアリンググリスアップ
DR-Z400Sのステムベアリングをグリスアップします。
少なくとも私の手元に来てから行っていません。2年以上経っていますね。
バイクをスタンドに立て、タイヤとフォークを外します。フォークオイル交換あたりもご参照ください。
ヘッドライトカウルも外します。
ハンドルバーも外し、トップナットを外すとアッパーステムが引き抜けます。
ステムナットにマークしておきました。(→しかし、なぜか組むときは役に立ちませんでした)
ステムナットを外すと、ステムがごそっと落ちます。
アッパー側ベアリングです。グリスは残ってますが劣化してそうです。量も少ないような。
ただし新車時からこれだけ残っていることは有り得ないので、最低でも一度はメンテナンスされているようです。
リチウム系のグリスが使われていますね。純正か純正に近いものです。
DIY派の人はマキシマの耐水グリス(青)やワコーズのハイマルチグリース(赤)のように鮮やかな色だったりするので、
前オーナーはお店に任せていた人だったのかもしれません。
ロア側ベアリングです。こちらも状態は同じですね。
アッパー側ベアリングレースです。綺麗ですね。
ロア側ベアリングレースです。こちらは当たり跡がありますね。
ですが指でなぞっても凸凹は感じません。表面処理の部分だけでしょう。このまま使います。
パーツクリーナーで古いグリスを徹底的に落とします。
今回ウレアグリスを使いますので、リチウム系と混ざると性能劣化してしまうため、念入りに行います。
綺麗ですね。状態は全く問題ないと言っていいでしょう。グリスがないとシャラシャラと軽く回ります。
ロア側も綺麗にします。
AZのウレアグリスを、ローラーの隙間からこれでもかというほど詰め込みます。
ウレアグリスは高価ですが、リチウム系グリスより高い性能特性を示します。
ロア側も同じように行います。
あとは元通り組んでいくだけですが、ステムナットの締付具合がなぜか変わってしまい、調整に苦労しました。
# ご存知の方は納得いただけると思いますが、ステムナットの締付トルクは非常に曖昧かつハンドリングにシビアに影響するため、経験が要求されます。
オフロード車はこのステムベアリングにも大きな負荷がかかります。
グリス切れに注意し、定期的にメンテナンスしましょう。