リヤショックユニット交換とリンク周りグリスアップ
・DR-Z400Sのリヤショックユニット交換とリンク周りグリスアップ
無理矢理バンプラバーを交換して延命していたリヤショックですが、
たまたまオーバーホール済みのリヤショックユニットが手に入りましたので、交換を行います。
ついでにリンク周りのグリスアップも行います。
購入したOH済みのショックユニットです。
当時のSHOWAの技術を結集して作られた一品で、新品価格は\103,248-です。トレールでこれはすごいですよね。
リンク周りのアップです。奥のフレームに締結されているネジが面倒です。
ソケットは入らないので、17mmのメガネで頑張ります。
その他のナットもとても固いので、ジャッキアップする前に緩めておきましょう。
次はサイレンサーを外しましょう。その後スタンドでリヤタイヤを浮かせます。
リンクを外しました。後でグリスアップするのでひとまず置いておきます。
ショックユニットの頭のナットを外すとこの角度で引き抜けます。
新旧比較です。バンプラバーが正しい姿ですね。
スプリングのイニシャル位置、減衰力調整値(伸び側/圧側)を合わせておきます。
リンクをばらしていきます。
グリスは残っていましたが、頼りない量です。
パーツクリーナーと紙ウエスを使い、古いグリスを拭き取っていきます。
直接吹いても良いですが、ベアリングがバラバラになりますので、失くさないようにしましょう。
純正はリチウムグリスですが、今回ウレアに変えたいので、より念入りにします。混ざると良くありません。
綺麗になりました。
高級ウレアグリスをこれでもかというほどたっぷり塗りこみます。
余談ですが、グリスはホームセンターで買いましょう。規格が決まっているので大丈夫です。
バイク用品店のバイク用品メーカーのロゴがついたグリス、中身一緒なのに数倍の値段がして笑えます。
逆順で組んで完成です。
試走してみると、なんだか硬いような気がしました。
そこで外した旧ショックを観察すると、頭側の締結部にある、ベアリング周りのゴムブッシュにガタがきていました。
なるほど。今までは意図せずして調整値より柔らかい状態で乗っていたことになります。交換により基準値に戻ったのです。
走りながら減衰力調整を繰り返し、デフォルト値より伸び側2クリック戻し、圧側2クリック戻しでいい感じになりました。
ダートでのコーナリング出口で、スロットルを開けながら意図したラインにフロントを入れていける感覚が、今までより良くなってます。
リヤショックの交換は必要が無ければ要らないですが、リンク周りのグリスアップはきちんと行いましょう。
新車時でも必要最低限のグリスしか入っていないのが現実です。
新車でモトクロッサー買う人でも、即分解してグリスアップするのが常識のようです。
飛んだり跳ねたりのオフロードバイクは定期的なメンテが必要です、気をつけましょう。