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オフロードバイクのメンテナンス

オフロードバイクのメンテナンスについて説明します。

シフトリターンスプリング交換

・DR-Z400Sのシフトリターンスプリング交換

コースを走行した帰り道、ミッショントラブルに見舞われました。

具体的には以下の症状が出ました。

 ・2速と3速にしか入らない。

 ・ニュートラルに入らない。

 ・シフトペダルがプラプラしており、中間位置に自動で戻らない。

2速発進でなんとか帰宅しました。コースの中でなくて本当に良かったです。

症状からしてシフトリターンスプリングが怪しいので、部品を手配し修理に取り掛かりました。


まず、エンジンオイル、冷却水を抜きます。

ウォーターポンプにつながるホースを外し、ブレーキペダルも外します。

シフトリターンスプリング交換

外周のネジを外し、右エンジンカバーを開けます。

シフトリターンスプリング交換

6本のクラッチスプリングを止めているネジを外し、カバーを外します。

ハウジングのセンターナットは27mmのソケットを使い、インパクトレンチで外します。

7.0kgf・mのトルクで締まっているのと、共回りするので手工具では厳しいと思います。

シフトリターンスプリング交換

クラッチハウジングが取れました。

左下のシフトペダルのシャフトが何やらおかしいですね。

シフトリターンスプリング交換

ズームします。

シフトドラムに繋がる部分から外れています。2速と3速だけとはいえ、よくこれでシフトチェンジできていたものです。

シフトリターンスプリング交換

シフトペダルを外し裏側のスナップリングを外せば、シフトシャフトは手前に引き抜けます。

やはりスプリングが折れていました。予想通りの原因でひとまずは安心です。

シフトリターンスプリング交換

新品のスプリングを組みます。

シフトリターンスプリング交換

取り付けました。これが正しい状態です。

シフトリターンスプリング交換

あとは逆順で組んでいきます。新品ガスケットを置いた状態です。

シフトリターンスプリング交換

カバー側です。古いガスケットのこびり付きがひどく、剥がすのに苦労しました。

おそらく新車から一度も開けられていなかったのでしょう。

シフトリターンスプリング交換

規定のトルク(1.0kgf・m)でカバーを締め付けたら、シフトペダルやブレーキペダルを戻し、

ホースを戻してクーラントを入れ、オイルも入れたら完了です。


試しに走行しましたが、完全に問題は解決しました。新品スプリングにしたせいか、むしろシフトの節度感が良くなっています。

皆さんも冒頭のような症状が出たら、確認してみてください。


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