バイク用リチウムイオンバッテリーの取り付け
・Skyrich(スカイリッチ)リチウムイオンバッテリーの取り付け
2012年頃から、バイク用リチウムイオンバッテリーが多く市場に出回るようになりました。
従来の鉛バッテリーをそのまま置換できる高い互換性を持ち、何より大幅な軽量化が可能です。
車体重量が軽量かつバッテリーが高い位置に搭載されるオフロードバイクには特に有効です。
SHORAI、Skyrich、AZなどのブランドがありますが、今回Skyrich製リチウムイオンバッテリーを購入しました。
Skyrichに決めた理由は以下です。
・KTMおよびDucatiの一部車種に純正採用されている。
・バッテリセル間の充電バラつきを防止する制御システム(いわゆるBMS)が内蔵されている。
・安全なLiFePO4を採用。(なぜかSkyrichはLiPoだと思っている人がいますが間違いです)
・SHORAIに比べ不具合報告が少ない。
ちなみに、AZバッテリーはSkyrichのOEMと考えられます。形状、残量インジケータ、パッケージ、+の保護キャップまでも全く同一です。
AZもSkyrichも日本では岡田商事の取り扱いですが、おそらくAZを売っていきたいのか、ホームページにはSkyrichについて何も触れられていません。
そしてAZのほうが若干割高です。このあたりは大人の事情なのであまり勘ぐらないようにします笑
では、Skyrich製リチウムイオンバッテリーを詳しく見ていきます。
今回購入した製品は以下です。GT7B-4、YT7B-BSの互換サイズです。
・Skyrich HJT7B-FP
裏面です。シールを剥がした跡がありますね。きっと輸入元国向けの注意事項なんかが貼ってあったのでしょう。
左上には「輸入発売元 岡田商事株式会社」とあります。
中身が大事なので別にいいのですが、剥がすならもっときれいに剥がしたほうがいいかと…。
内容物です。日本語の取扱説明書とネジセットが付属します。
ボタンを押すだけで電池残量のチェックができるインジケータが付いています。
通販で購入しましたが、到着時はFULでした。LOWならば補充電が必要とのことです。
保証は購入後12ヶ月または1万kmのどちらか早いほうです。
テスターで電圧をチェックしてみました。13.34Vでした。
肝心の重量測定です。体重計しかないのでkg単位の小数点第一位までです。
0.7kgでした。
寒冷時の"儀式"について取扱説明書に記載があります。
リチウムイオンバッテリーの特性として、寒冷時にすぐ使おうとすると、セルモーターの動作に必要な性能が出ません。
よく"バッテリーが寝てしまう"と表現されます。
寒くて寝てしまった場合には、無駄にヘッドライトやウィンカーを4~5分使って起こしてあげてねということです。
続いて実際に搭載します。
台湾YUASAの鉛バッテリーがついていました。
Skyrich製バッテリーと入れ替えます。
サイズもぴったりで問題ありません。
鉛バッテリーの重量計測を行います。
2.6kgでした。1.9kgの軽量化ができた事になります。
実際にエンジンをかけてみました。
1週間ほど放置してましたので、完全なコールドスタートです。
セルスイッチ押下と共に勢い良くセルが回り、何の問題も無くエンジンは始動しました。
これはすごいですね。1万円ほどの投資で約2kgの軽量化ができた事になります。
KTMのFREERIDE 250R 2015モデルに純正採用されたのも分かる気がします。
今後エンデューロレーサーを中心に採用が進むのではないでしょうか。
あとは耐久性ですね。これは今後またレポートしたいと思います。
[2015/02/11追記]
この日朝からコースに出かける予定があり、寒冷時のテストを行うことができました。
朝7時、-4℃の中で始動を試みましたが、
儀式も必要無く、何の問題も無くエンジン始動することができました。
まだバッテリーが新しいこともあると思いますが、これはすごいです。